Nagoya Cochin
おいしい鶏の代表「名古屋コーチン」は、明治維新で禄を失った尾張藩士、海部壮平・正秀兄弟の血のにじむような努力の結果から生み出された小牧発祥の傑作です。
国産実用品種第一号に認定された「名古屋コーチン」は、明治時代から昭和三十年代までの養鶏産業の発展とともに活躍してきましたが、昭和三十七年以降、外国鶏が導入されると、その数は激減しました。
しかしその後、昔ながらの「かしわ肉」の味を求める声や、地鶏肉の生産という新たなニーズを受けて、種の絶滅という危機を乗り越え、再び活躍の場を取り戻しました。
小牧市から始まった「名古屋コーチン」、全国唯一といわれる純粋な血統を守った地鶏は、現在では全国で最も知名度が高いブランド地鶏として幅広く定着し、多くの人々から愛されています。
名古屋コーチンは世界にも誇れる地鶏の王様、究極のかしわです。
その姿も美しく羽はバフ色、脚は鉛色で、名古屋コーチンだけが持つ特徴です。
色が濃く粘度が高い(「とろみ」や「歯ごたえ」といった食感がよい)卵黄は旨味が強く、卵黄の量の多さも特徴です。
卵白は泡立ち性が高く、ふわふわのケーキができます。
飼育期間はおよそ120日間、ブロイラーの2倍~3倍も長く飼育します。
この飼育期間の長さが肉をいっそう美味しくします。
ブロイラーに比べてコラーゲンでできた筋繊維の結合組織が厚く、歯ごたえを高めます。
名古屋コーチンについてもっと知りたい方は小牧市観光協会『名古屋コーチンプロジェクト』のホームページをご覧ください。